行ってきました「フェリクス・ホフマン絵本原画展」
8月18日(土)銀座教文館で開催されている
「フェリクス・ホフマン絵本原画展」に行ってきた…
うらわ美術館の知人から招待券をゆずってもらったのだ
会場の9階ウェインライトホールは開場間もない時間のこともあるのか
数えるくらいしか来場者がおらず ゆっくりと鑑賞することができた
原画展は<父から子への贈りもの> というサブタイトルのとおり
子どもや孫にあてた私家版が中心だった
これに加えてスケッチブック、すばらしい絵手紙なども展示され
予想以上に充実した内容に大満足…
10タイトルほどの展示にはどれも絵本が添えられて
手に取れる配慮があったのも行き届いている
圧巻は「おおかみと七ひきのこやぎ」だった…
全場面を展示し、部分的には手書き絵本と印刷用原版を並べている
原画と絵本から受ける印象が それほど違わなかったのは
原画が石版画という一種の印刷物だったこともあるだろう…
ヤギの家はホフマンのアトリエやゆかりの家がモデルになっているという
洋ナシが戸棚に乗っているのもホフマン家の実際の様子らしい
最近ぼくが人形劇(テーブルパペット)を作る際
背景の参考にしたのはこの絵本だった…
ぼくにとって一番思い出深いホフマンの絵本は「ねむりひめ」だ
表紙を含め多くのページに猫が登場する趣向はこれまでも
絵本の読み方の記事などでも取り上げられているが
今回の展示によるとこの本は次女クリスティアーネに贈られたもので
彼女が猫好きだったことから飼い猫を登場させたらしい…
また、末っ子の長男に贈った「七わのからす」では、
彼の愛用していた赤ズボンが描かれているという
現物を見ながらこうしたサイドストーリーを知るのも
原画展の大きな楽しみだ…
さて、原画展を見た後、6階のショップでホフマン生誕100年、
福音館書店創立60周年記念出版と銘打たれた「赤ずきん」を購入…
この本は初めての女の子の孫スザンヌのために亡くなる2年前に
手作りした絵本をベースに作られている…
ホフマンが出版用に手を加えることがなかったので下書きのデッサンを
そのまま残して彩色されている…
一見ラフとも思えるがまぎれもなくホフマンの世界が広がっている…
絵とテキストのバランスが良く、読み聞かせに向いていると思う…
ホフマンは自分でもかなり頻繁に昔話を子どもに語っていたらしい
彼によれば子どもにお話をするには子どもの視線に合わせて
じゅうたんに座る方法と子どもを膝に乗せる方法があり、
彼の経験では後者を子どもが好むという…
そしてホフマンは絵を描くときも決して子どもに迎合することなく
調子を落とさず描くのだという…そうだろうと思った
教文館では 3階に展示されていたホフマンの挿絵や装丁の仕事ものぞいて店を出た…
入館した時は雨模様で1階の床を歩くときにキュッキュツと靴底が音を立てるのを
心配したのだったが、1時間半後の外は暑い日差しが照りつけていたのだった
「フェリクス・ホフマン絵本原画展」に行ってきた…
うらわ美術館の知人から招待券をゆずってもらったのだ
会場の9階ウェインライトホールは開場間もない時間のこともあるのか
数えるくらいしか来場者がおらず ゆっくりと鑑賞することができた
原画展は<父から子への贈りもの> というサブタイトルのとおり
子どもや孫にあてた私家版が中心だった
これに加えてスケッチブック、すばらしい絵手紙なども展示され
予想以上に充実した内容に大満足…
10タイトルほどの展示にはどれも絵本が添えられて
手に取れる配慮があったのも行き届いている
圧巻は「おおかみと七ひきのこやぎ」だった…
全場面を展示し、部分的には手書き絵本と印刷用原版を並べている
原画と絵本から受ける印象が それほど違わなかったのは
原画が石版画という一種の印刷物だったこともあるだろう…
ヤギの家はホフマンのアトリエやゆかりの家がモデルになっているという
洋ナシが戸棚に乗っているのもホフマン家の実際の様子らしい
最近ぼくが人形劇(テーブルパペット)を作る際
背景の参考にしたのはこの絵本だった…
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ぼくにとって一番思い出深いホフマンの絵本は「ねむりひめ」だ
表紙を含め多くのページに猫が登場する趣向はこれまでも
絵本の読み方の記事などでも取り上げられているが
今回の展示によるとこの本は次女クリスティアーネに贈られたもので
彼女が猫好きだったことから飼い猫を登場させたらしい…
![]() | ねむりひめ―グリム童話 (世界傑作絵本シリーズ―スイスの絵本) (1963/10/01) グリム 商品詳細を見る |
また、末っ子の長男に贈った「七わのからす」では、
彼の愛用していた赤ズボンが描かれているという
現物を見ながらこうしたサイドストーリーを知るのも
原画展の大きな楽しみだ…
さて、原画展を見た後、6階のショップでホフマン生誕100年、
福音館書店創立60周年記念出版と銘打たれた「赤ずきん」を購入…
この本は初めての女の子の孫スザンヌのために亡くなる2年前に
手作りした絵本をベースに作られている…
ホフマンが出版用に手を加えることがなかったので下書きのデッサンを
そのまま残して彩色されている…
一見ラフとも思えるがまぎれもなくホフマンの世界が広がっている…
絵とテキストのバランスが良く、読み聞かせに向いていると思う…
![]() | 赤ずきん (福音館の単行本) (2012/06/13) フェリクス・ホフマン 商品詳細を見る |
ホフマンは自分でもかなり頻繁に昔話を子どもに語っていたらしい
彼によれば子どもにお話をするには子どもの視線に合わせて
じゅうたんに座る方法と子どもを膝に乗せる方法があり、
彼の経験では後者を子どもが好むという…
そしてホフマンは絵を描くときも決して子どもに迎合することなく
調子を落とさず描くのだという…そうだろうと思った
教文館では 3階に展示されていたホフマンの挿絵や装丁の仕事ものぞいて店を出た…
入館した時は雨模様で1階の床を歩くときにキュッキュツと靴底が音を立てるのを
心配したのだったが、1時間半後の外は暑い日差しが照りつけていたのだった
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