武州中山道を歩いて 13 大宮宿
氷川神社参道入り口を過ぎて吉敷町交差点を渡ると大宮宿となる…
南の入口にあたるここには昔東西に排水路が流れ
石橋がにかかっていたという…その安藤橋の石碑が 交差点付近に
あるらしいのだが見あたらない…
さらに少し先の銀行あたりに昔、刑場へ行く罪人が関係者と
涙の別れをするという涙橋の石碑があるはずなのに
これまた見つからない…こちらの注意力不足に加えて
車と人通りの多さで探すのに気後れしてしまうのだった…
大宮駅前のスクランブルを過ぎたあたりでお昼となり、
いつものようにコンビニでカップヌードルとおにぎりを購入…
道沿いにはとても座って食べるところはなさそうなので、
歩きながら食べてしまう…完全に旅の恥はかき捨てモードか…
なかなかスケッチ材料が見つからない…
やはり氷川神社をスルーしない方がよかったのか…
いっそ参道の一の鳥居まで戻ろうか…とも思ったのだが
天気予報通り日差しが強くジリジリ照りつけるなかでは
そこまでする気なならない…
すると左手にいかにも…の雰囲気を持つ店があった…
それは川越にルーツを持つ和菓子店だった
なるほど確かにその様子は蔵造りのそれのようだ…
でも何かが違う…これまでに街道沿いに見てきた古い建物とは違っている…
お菓子屋さんを悪くいっているわけではない
だが、その違いは一言でいうと軽さだった…
思い出すものが二つあった
一つは蕨の歴史民俗資料館でみたFRP製の庚申塔、
もう一つは20年ほど前に公開された映画「ジュラシックパーク」を見たとき
相当リアルだが何とも重さのないCGの恐竜たちだ…
軽さがどこからくるものなのか…材質?時間経過?そのほかに何か?…
ところで、この和菓子屋さんがある東大成町付近にも八番目一里塚があったらしい
(七番目は吉敷町付近という)でも、その場所はもうわからないようだ
この日は特に日差しが強く感じられ、ステラタウン、プラザノースを通過したあたりで
ぐったりしてしまったのだった…そこで高崎線宮原駅で今回は撤収し、日を改めて
次の宿場町上尾を歩くことにした ⇒ №14 上尾宿に続く