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武州中山道を歩いて 15 桶川宿 

 5月から約5カ月…夏を挟んで10月17日旅を再開した。

 まずは地元の桶川宿…といってもぼくは西側に生活圏があり、
旧中山道のある東側は20年住んでいてもなじみがない…
せいぜい自転車や車で通過するばかりだった…

 前回の終着点である下の木戸跡石碑からスタート…
すぐ近くに武村旅館がある…
ネットで見ても桶川といえばこの古い(しかし現役)旅館の写真がよく紹介されている…
遠くからわざわざこの旅館を見学に来る人もいるようだ…
ペリーの浦賀来港以前に出来たそうで国の有形文化財だという…

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 旅館の前でスケッチブックを広げていると手すりや格子など
木製部分の風合いに目がいく…

 桶川には武村旅館以外にも矢部家、島村家土蔵、小林材木店、本陣遺構などが
短い距離にひしめいていたのだが、先を急ぐことにする…

 立派な山門があった…浄念寺だ…
山門(仁王像あり)をくぐると左手に板碑を集めた場所が目についた…
 板碑も大小、そして様々な形状のものを一か所にまとめて並べると
完全にオブジェになる…こうした配置にした関係者のセンスがしのばれるのだった

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その奥にピラミッド型に石塔を積み重ねた無縁仏供養塔があった…
あの上尾の遍照院で始めて見かけたものが地元にもあったのだった…

 浄念寺の先に休憩できるスペースが整備されていた…
設備見学を兼ねてトイレに入ったところ、後ろから大声が追いかけて来る…
ふり返るとケータイで会話しているのだった…この若い男は隣で用を足しながらも話続けている…
いくら相手に見えないとはいえ、いかがなものだろう…

 もう一つ…大雲寺にある通称<お女郎買い地蔵>は背中上部に
カスガイを深々と打ち込まれている姿が印象的な地蔵だ…
若い僧が女郎買いに行くことを戒めたという故事が
何とも機知にとんだエピソードに思える… これは結構効果があったのではないか…
それにしてもここまで献身的に人間の煩悩に付き合うお地蔵さまもえらい

 大雲寺の少し先の歩道橋に桶川一里塚の案内板が取り付けられていた…
歩道橋の支柱についているとは珍しい…
それでも一里塚の場所が特定できているのだからこれもまたえらい…

 上の木戸跡を過ぎればそこからは北本宿への道… ⇒ №16 北本宿へ続く
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プロフィール

楽葉サンタ

Author:楽葉サンタ
元児童劇団員、元図書館員…
リタイアした現在は幼児でも遊べる人形劇を楽しく研究中…
妻一人、子ども三人、孫四人

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