武州中山道を歩いて 16 北本宿
桶川宿木戸跡(上)を過ぎ、紅花陸橋下の交差点から旧中山道を
北本方面に歩いていくと本宿交差点に北本宿の案内板がある
それによると、立場があったこと、地名の元宿とは文字通り
<もとしゅく>であり、慶長7年に宿は鴻巣に移ったことが分かった
樹齢400年のムクロジで有名な多門寺まで歩けば北本駅が近い…
ここでどうしても行っておきたい場所があった
踏切を渡り、今度は線路の西側をまた300メートルほど行くと
目立たない案内板があり、左折して30メートルほどのところに
小高く盛り上がった一里塚はあった…
登っても良いらしいので3段ほどの階段から草地を歩くと
頂上に小さな祠があり、供え物もあった…
塚の隣は立派な民家で、ここからは整備された階段がある
この家の信仰の対象になっていることが現在まで一里塚が
残った理由の一つだと思ったことだった…
東側の塚は高崎線施設時に取り壊されたと案内板にあり、
これは浦和橋付近にあったとされる一里塚が消えた理由と
同じだった
このまま旧道を歩くのが本格的なのだろうが、ぼくは
もう一度北本駅に戻って今の中山道を歩くことにした
北本駅から中山道に戻り、すぐに不思議な荒物屋があった…
見たところ新築である…全体としては四角のごく普通の建物なのだが、
正面入り口の上部にとってつけたように古い様式の屋根が張り付けてある
建物に比べて掲げられた看板の古さが際立つ…
敢えてこのデザインでアピールする心意気が面白くスケッチする…
東間浅間神社境内ではいまどき珍しい?ゲートボールに興じる数人
その奥に立派な富士塚がある…高さは十メートルぐらいか…
頂上の社殿までの階段が短足のぼくでも つっかえるくらい
恐ろしくピッチが狭い…数えたら46段あった…
そこから少し行くとボウリング場右手に見えてきた…
ここは桶川に引っ越してきた当初何回か通ったことのある場所
懐かしくてふらりと入ってみるとほぼ満員の盛況…勿論高齢者がほとんど…
ついぼくも久々に投げてみようかなという気になり申し込む…
昔と同じ11ポンドのボールを選びアプローチに立った…
得点は183点…但し2ゲームで…
八幡神社の境内にかなり近代的な富士塚があった…
調べてみると平成15年に移築整備されたものらしい
祠の古さと階段の新しさの取り合わせや
右側に真っ二つに折れたものを補修した庚申塔を
配置した面白さにスケッチブックをひろげた…
いつものようにコンビニで調達したおにぎりとカップめんを
食べながら歩いていると鴻巣市産業観光館「ひなの里」があった
資料をもらいおいしいコーヒーをいただく…
次の交差点から鴻巣宿の始まりだ… ⇒№17 鴻巣宿に続く