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「レオ・レオニ 絵本のしごと」展へ

 Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の『レオレオニ絵本のしごと』展に行ってきた…
図書館員時代色々な形でお世話になり、気になる作家だった…
 昼過ぎに会場に入ると夏休み期間中らしくバギーに乗った乳児から小学生ぐらいの
子どもたちも結構な割合で見受けられた。「スイミー」が載った教科書でなじんだお父さん、
お母さんたちが来たかったのではないか…そしてやはり若い女性もやはり多かった。

 展示は切り口を変えた4部構成でレオニ作品のかなりの部分を押さえていた。
そんな中でデビュー作「あおくんときいろちゃん」が見当たらなかった…
でも、それは作品の成り立ちからいって当然かもしれない。シンプル極まりない画面だが、
グラフィックデザイナーらしい印刷処理でできている作品だからだ。原画そのものが
あってないようなものなのだろう…汽車の旅で二人の孫が退屈しないよう、持っていた雑誌を
ちぎって即興でお話を作ったという伝説のオリジナルが残っていたらそれは興味深い
ことだろうが…

 展示の中で印象に残ったものをいくつかあげてみると…

ひとあしひとあし―なんでもはかれるしゃくとりむしのはなしひとあしひとあし―なんでもはかれるしゃくとりむしのはなし
(1975/04/01)
レオ・レオニ

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 図書館子ども会のおり、OHP影絵をやることになり、それにふさわしい作品を
本棚で探していてこの本に出会った…『あおくんときいろちゃん』以外に知った
初めての作品だった。選んだのはフロッタージュ(こすり出し)を施した紙を切り取って
コラージュする技法がOHP向きと判断したからだ。
 デザイン的には<フラミンゴの曲がった首でできる空間に対峙するシャクトリムシ>
<長い足を登っていくシャクトリムシを斜めに見るサギ>が決まっていると思う…
原画を見た印象は…びっくりするくら予想通りだった。うまく再現されているあかしだ。

 
チコときんいろのつばさチコときんいろのつばさ
(2008/08)
レオ レオーニ

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 この作品は日本で出版されたのが2008年と新しく、存在そのものを知らなかった…
しかし、原作は1964年と古く、一見して絵も技法も他の作品と違っている。
これはインド旅行の思い出が込められている…との解説を見ると納得できる。
人物の表現、衣装の模様などに明らかにその影響があるのだった。
なかでもリアルに描かれている3体の操り人形に目がいってしまった。 


みどりのしっぽのねずみ―かめんにとりつかれたねずみのはなしみどりのしっぽのねずみ―かめんにとりつかれたねずみのはなし
(1979/04/01)
レオ・レオニ

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 珍しく油彩で色彩豊に描かれた作品…
油絵だとさすがに原画と絵本の違いが際立ち、原画は本当にきれいだ。
この作品を作る数年前にレオニはメキシコに行き、復活祭の
仮面行列に触発されてそのようすを油彩画にしており、これも展示されていた。
こうした関連をはっけんできるのは展示会のだいご味だろう…


 今回の思いがけない収穫は絵本によく登場するねずみのパーツと出会ったこだった。
型紙から鉛筆で輪郭をとり、丁寧にちぎったパーツは整理されて
いつも彼のアトリエに置いてあったのだという。

 
 一時間ほど滞在し、図録を求めてから1階への上りエスカレーターに乗ると、
入場券売り場には長い行列ができていた…レオニは1999年になくなっているけれど
彼が残した作品は様々なかたちで人々の目に触れ、影響を与えていくのだ…

 
<人間は芸術がなければパンだけでは豊かな気持ちになれない…>
有名な『フレデリック』のメッセージは直接的で個人的には照れてしまうけれど、
レオ・レオニは本当にそう思っていたのだろうな…

 でもまあ…これは別な話…

 

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プロフィール

楽葉サンタ

Author:楽葉サンタ
元児童劇団員、元図書館員…
リタイアした現在は幼児でも遊べる人形劇を楽しく研究中…
妻一人、子ども三人、孫四人

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