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ぼくの木馬座始末記 9 スケートをはいた馬 2

東京公演が終わり、大阪へと舞台は移る…

  ■影絵映画■ 
読売ホールでの公演では『スケートをはいた馬』の他に影映画『あるきだした小さな木』が
上演された。
気持ちに若干余裕がもてるようになってからは時々客席後方からのぞいた。
あるきだした小さな木あるきだした小さな木
作:テルマ・ボルクマン / 絵:シルビー・セリグ / 訳:はなわ かんじ / 出版社:偕成社絵本ナビ

 藤城清治の影絵で有名なのは『泣いた赤鬼』『人魚姫』などだが、
『あるきだした小さな木』は初めて聞くタイトルだった…
翻訳出版されて2年足らずの作品だったので、知らなかったのも当然か。

 ストーリーは小さな木が両側に立つパパとママの木から独立…
新天地を目指して旅を続ける中で、やがてみんなに喜ばれる
大きな木になる…というもので、心に残るものだった。
この影絵は原画に近く、藤城影絵とはちょっと印象の違うスタイルだった
 
  ■大阪公演へ■
 東京公演が終わり、大阪へ新幹線で向かう日のことだった。
大阪へは同行しない役者さんが見送りに来てくれた。
ところが車内で話が弾み、発車のブザーに気づかず
そのまま出発してしまった。その時の次の停車駅は名古屋…
幸い車掌さんに事情を話すと無事に帰れる事にはなったが…
今なら料金を徴収されているかもしれない。

 大阪での公演は毎日ホールだった。(今はもうないらしい)
現地で合流した新メンバーとリハーサルをして本番を迎えたのだが、
公演に入って直ぐ、突然腹痛を起こした。
おなかが突っ張って苦しく、どうにもならない…
病院で診察の結果、入院することになった。
多分ずっと前屈みの姿勢をとっていること、
何らかのストレスが原因なのだと思う。
かけだしの分際で舞台に穴をあけてしまったのだ。
点滴を受け、ベッドで横になっていても舞台が気になって落ち着かない。
見舞いに来てくれた大阪事務所の方にもひたすらお詫びした記憶がある。
それでも一泊しただけで復帰できたのは救いだった。
出演者の方々は気遣ってくれたが、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

 このときに代役を務めてくれた人のローラースケートの出来は
ちょっぴり気になったけれど、とても聞く勇気がなかった。

 ハプニングはあったが、大阪の公演が終わり新幹線で東京駅に降り立った時、
予期せず、何とも言えない爽快感湧きあがった。
舞台に穴はあけてしまったけれど、ひと夏の公演にかかわり、
やりきったという思いだったのだろうか…
それなのに、お客さんの反応や芝居の出来については
今となってはあまり覚えていないのは情けない。

 さて、同じ時期の公演『ピーターパン』については次の話で…
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役者が病気で舞台を休むということは殆どありませんでした。経験したのは一回だけで、『はくちょうの湖』の大阪の難波朝日座の公演だったと記憶しています。ロットバルトの手下の一人を演じていたダンサーが高熱を出しました。その時「役者は何が何でも舞台に穴をあけないもんだよ。」と言う先輩の役者がいました。仰る通りですが、人の体ですから、仕方ないと、制作の私は最終的には判断し、休んでもらいました。

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プロフィール

楽葉サンタ

Author:楽葉サンタ
元児童劇団員、元図書館員…
リタイアした現在は幼児でも遊べる人形劇を楽しく研究中…
妻一人、子ども三人、孫四人

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