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いいだ人形劇フェスタ2013で その2 人形劇団みのむし

■ 糸あやつりを観る ■  

  夜の部はプロの糸あやつり人形劇団の公演だ。
 
 人形劇場から4キロ離れた会場の黒田人形浄瑠璃伝承館には送迎バスが運行されている。
会場の建物は総木造りで重厚そのもの…いやでも歴史を感じる。 

iidafoto-04.jpg 

 ぼくは知らなかったが、黒田人形芝居は元禄年間から伝わる伝統芸能で
伊那谷に4座(古田、早稲田、今田、黒田)が活動しているらしい…
その保存、後継者育成、 上演拠点として造られたとのこと…

 
iida-kuroda006.jpg

会場時刻までロビーで待っている間、横のガラスケースに数体展示されている人形を
じっくり観察することができた…どれも文楽の系譜に連なる本格的なつくりだった…

 床に直接座る状態で開演を待つ…冷房がなく、ほぼ満員のため暑さがひどい…
でも、その待ち時間もフェスタの楽しみに違いなかった…
時間になり、リーダーらしい僕ぐらいの年配の男性が登場…
黒づくめのシャツとズボンとハンチング…ベルトが妙に社会人ぽく見える… 

iida-minomusisikai007.jpg 

 前口上の後、メインプログラムの前に…ということでオテモヤンの曲に合わせて
一人で三変化する人形劇を披露した…
 まず舞台全面にあった小さな衝立の後ろでゴチョゴチョ準備をしてから両手に人形をはめ、
ちょうどマザーグース『パンチとジュディ』のように掛け合いの演技…
続いて、衝立を取り払うと大きなオテモヤンのマリオネットになりひとしきり踊る…
最後には更に巨大な人形を操った…
これは自分の足をそのまま人形の足に見立てたもので
ズボンをたくしあげ、コミカルに踊る様子が何ともおかしい…
この一曲で観客はすっかり和み、次の舞台への期待が高まるのだった…
  

  メインの演目は<怪談・幽女執念(おそろしやおんなのしゅうねん)>というもの
公営のお化け屋敷でアルバイト中の三大幽霊スター…
四谷怪談のお岩、番町皿屋敷のお菊、牡丹灯篭のお露が演じる楽屋噺が中心…
階段らしい本格的な見せ場もありながら三人の性格をそれぞれ<女の鑑>、
<お局>、<ぶりっ子>と 明快に位置付けて進行する… 

 人形が 幽霊というのが糸あやつりにぴったりだし
西洋のマリオネットとは違うたくさんの糸を操る 繊細な動きが楽しめた…
中に時事ネタを取り込んだり、ちょっとした仕草やセリフ回しの面白さは
日々の 実践から試行錯誤で練り上げていったものだろう…
そして、これは観客と演者の呼吸で成り立つ生ならではのものなのだ。
お露を口説く支配人が奥さんにのされる結末も笑えた。
 いずれにしても、プロの技が随所に光る公演だった。
 後で調べると主宰の飯室康一氏は竹田人形座に所属後
自分の劇団を立ち上げた経歴だった… 

 ところで…終盤、劇の進行上アクセントとして演じられた 骸骨のコツスケの踊りは
仕掛や動きが新鮮で、印象に残るものだった… 
iida-minomusikotusuke008.jpg 
  

 一番印象的だったのは、フィナーレで全員が登場する場面だった。
総勢三名で演じていたことがわかり会場から驚きの声が上がった…
それはそうなのだ。プロは人件費を極限まで切り詰めなければやっていけない。
大勢でワイワイやるのはアマチュアなのだと改めて思ったことだった。


フェスタ二日目には大人数が登場するプロの劇を見たが、これは次の回に…
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非公開コメント

No title

一人で演ずる人形劇も魅力的ですね。
また、骸骨のコツスケの踊りが三人で操られていたというのも興味深いです。
イタリアのトッポジージョの操作も、日本の黒子がヒントになっていたという話を聞きましたが、外国のものを、発想の異なる人が更に発展させる、そういうところが特に面白いと思ったものです。

アヨアン・イゴカー さま

 翌日に見た究極の一人人形劇について、4回目に書くつもりです。

 コツスケは多分50本以上の糸を一人で操っていたようでした。
日本の糸あやつりの繊細さを受け継ぎながら
それにあれこれ工夫を加えているように思えました。

 ちなみに、ぼくは幼児が遊べるようにとできるだけ
少ない糸(4、5本)で工夫していくつもりでいます。
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プロフィール

楽葉サンタ

Author:楽葉サンタ
元児童劇団員、元図書館員…
リタイアした現在は幼児でも遊べる人形劇を楽しく研究中…
妻一人、子ども三人、孫四人

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