吟行は由比から三保の松原へと向かった
車中ではガイドさんから羽衣の由来話の他、羽衣の松が
実は3代目とのぶっちゃけ話的レクチャー…
世界遺産がらみで見学バスが急増したらしく半キロほど
離れた駐車場から歩く…地名の由来であろう御穂神社から
羽衣の松方向へ向う松原の間には木製の歩道<神の道>が
約400m以上続いている…
歩道が50センチほど地面から浮いているのは
松原の根を保護する配慮と後から知った…
薄曇りで心配だった富士山は海岸へ近づくにつれて
ふんわりと白い姿を見せてくれた…海岸には廃船もあり
写真で見慣れた陳腐なまでに絵になる風景である
ところで…波打ち際までいって気がついたことが二つ…
まず貝殻が全く見つからないのだ
砂浜部分ともっと粒の大きい礫浜とが
混在していることと関係あるのだろうか…
もう一つ…松原の向こうに手前では見えなかった
清水港の港湾クレーンが見えるのだった…
キリンに似た紅白のクレーンが入ってくるだけで
景観は激変する…
ちょうど舞台の袖から装置が見切れるように
風景がいっぺんに現代になるのだった…
この驚きを句に…と思うが句会には果たせず終わった
<ク レ ー ン も 寄 せ て 三 保 な り 雪 解 富 士>
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羽衣の松が三代目と言うのは面白いですね。初代はいつ頃からいつ頃まで立っていたのでしょう。
>松原の根を保護する配慮
こういった配慮は、環境保護の観点からは不可欠だと思いますが、実際にはあまり実施されていないように思います。近所の川崎市と町田市の境にある尾根のウォーキングコースや鎌倉にあるウォーキングコースにもそのような配慮がないために、樹木の根っこが地表に出ていて、ごつごつしています。あれでは、樹の根が傷み、樹木が弱る元になります。樹陰が好きならば、樹木そのものへの配慮をもつことが大事です。私は樹木を傷めないように、極力ウォーキングコースは歩かないようにしています。
ご訪問ありがとうございます
初代羽衣の松はガイドさんの話では江戸時代に
富士山の宝永噴火で海に沈んだとか…
松原の松は一本一本施薬の記録がカルテのように
管理された札をつけていました…
世界遺産指定の前から配慮しているようです
羽衣伝説は外来人との接触によって生まれたという説があります。
だから数は多くないんだとか。
余呉の湖にもありますよね。
三保といい美しいところが多いのが、いかにも羽衣ですなぁ。
おしいつく 野分の駆ける 空に鳴く
おしいつく(ツクツクボウシ)と野分、両方とも秋の季語だけど、二つ入れちゃだめなんですかね。
野分立つ 寝ていた猫が うがぁと鳴く
季語一つにしてみました。
余呉の伝説は初耳でした…
どこの伝説も羽衣は天女の落し物で天男?ではないのですよね
人魚と一緒で男性版を見たくはありませんが…
初耳といえば<おしいつく>の表現も知りませんでした
今度耳鳴りではなく本当につくつく法師の鳴き声が聞こえたら
一句つくってみます
季重なりやダブル切れ字などはダメ…と最初に教わりました
でも、知っていてなお試みるのは勝手ですよね
>
>個人的には< 野分立つ 寝ていた猫が うがぁと鳴く>に一票…